最近住宅に、高断熱・高気密住宅が良いとよく聞きますが、どうしてなのでしょうか?また一般の住宅でも必要なのでしょうか。もし工事をするとしたらコストはどのくらいかかるのか教えてください。
第一に高断熱住宅とは、暖房や冷房を運転する期間の熱エネルギーの利用効率が高い住宅のことです。
第二に高気密は、高断熱にすることによりおのずと気密は高くなります(相当隙間面積2c㎡~3c㎡)
ただ、気密性だけを高めることはホルムアルデヒドを含む建材や接着剤の使用により、シックハウス症候群・結露・ダニ等の多発しやすい欠点も出てきます。
この点において、快適性・健康性を確保するためには計画換気システムを取り入れることが重要です。冷暖房を使用しない時期は、窓を開放して空気の入れ替えを心がけることが大切です。
また一般住宅に必要かについては、内部空間を大きくとり、吹き抜けを設けても高気密・高断熱仕様の場合、内部の温度・湿度の一定化で快適性・健康性の確保は従来の建物よりもはるかに高くなります。コスト面も一般住宅の2~3割増くらいで可能です。
『月刊ぷらざ2000年10月号掲載』回答:笹澤智治(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: 工法 | Permalink
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